(あの夏が聞こえる/Junichi)
キティーちゃんの50円切手。
端はこんなだった。
***
ひかるくんは、さくまくんが相手を否定しないひとだと、どこかで知っているんだと思う。
意識はしてないだろうところで。
つれなくする、って去られても構わないか、去ってしまう心配がない相手にしかできないよね。
ひかるくんは去るものは追わなそうだけど、自分から去ることはあまりしなそう、かな。
さくまくんは、ひかるくんがそういうひとだとどこかで知っているんだと思う。意識とはちがうところで。
見ていない過去のことは伝聞と想像に頼るしかなくて、でも結局私は私の見たことからしか考えられなくて
ときどきもどかしくなる。
それがインプリンティングなのかどうかさえ私には判断できないけれど、
きっかけはあったのだろうし、それを知りたいと思う。思ってしまう。