今のところに引っ越してきてから9年?くらい通ったバレエ教室の先生は祖父母の知り合いだった。
つまるところ、私が通っていた当時にして結構なお歳だった。
あるとき、その先生のダンス50周年か60周年…のお祝いパーティーがあって、
そこで先生が即興のように少し踊った。
その踊りについて、パーティーに来ていたおじさん(私は誰か知らない)が先生に、あの踊りはこうこうこういう場面・心情ですよね、って話しているのを聞いて、
あぁ、私にはダンスから何かを読み取る目や耳や頭がないんだ
と悟って絶望した。
ことを、今でも妙に覚えている。
今も、私にはその目や耳や頭がなくて、
ときどきすごく情けなく、嫌になる。
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私は踊りを観ていても、いつも頭の中でそれを表現する言葉を探していて、常に言葉を並べながら観ていて、
頭でっかちだなー(苦笑)という感じなのだけど、
さくまくんを観ていると、
いつのまにか頭の中から言葉が消えている。
気づくと、からっぽの頭でただ見つめている。
言葉を探す余裕さえ、与えてくれない。
から、さくまくんのダンスについて大した感想が書けなくっても仕方ないよね(ゝ。∂) (…)